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美術館からのお知らせ

影絵の仕組み

影絵を見たことがある方はわかると思いますが、光と影のコントラストやシルエット、色彩が非常に豊かで、とても綺麗な絵画です。

影となる黒い部分、お客様に黒い紙を使用しているのですか?とよく質問されますが、実は黒く見える部分の殆どが白い紙で作られているんです。

2018315163613.jpg上の絵でいうと窓枠の部分ですね。光の透過によって色の鮮やかさから色まで違ってくるというのは、影絵の魅力の一つと言えるのではないでしょうか。

厚いところで十何枚もの紙が重なる藤城清治氏の作品。紙を何重にも重ね、層を作ることで作品の奥から照らし出す光の透過率をわずかながらに変えていき、微妙な陰影を作ります。

当館に展示している作品は藤城清治氏の初期の作品が多く、皆様が一度は聞いたことのある「つるの恩返し」や「傘地蔵」など童話をモチーフにした作品や小人の登場するメルヘンチックな作品が多く、どこか懐かしさを感じることの出来るのも作品の力はもちろんですが、作品の後ろから照らし出す逆反射の作用なのかもしれません。

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